フライス盤搬入記
前からフライス盤は購入したいと思っていました。
当初は
このあたり
の中国製のを購入しようかと考えていましたが、剛性はかなり低いようでレールガンで使うような大きな部品の切削加工にはいささか役不足です。
やはりフライス盤はデカく、重いものほど良いといえます。
同じ中国製品で150kg程度の大型機もあったのですが、150kgとなるともう室内には置く場所もないので結局野外に置くことになります。
150kgの中国製にしようか。
↓
同じ重さならヤフオクにでてる200kg程度の国産小型汎用機のほうがいいかも。
↓
同じ値段で1.3tの国産中型汎用機が。
200kgも1300kgも人力では動かせないという意味では大して変わらないだろう。
設置スペースも何とかなりそう。
08/03/05 朝
デカいトラックが自宅前に到着。
1.3tもあるフライスが軽々とつり上がります。
40年以上前の機械ですが、錆等はあまりなく、テーブルの動きもスムーズです。
パワーと剛性はまったく問題ないでしょう。
モーターは誘導モーターで、200V三相電源でないと動かせません。
というわけでインバータを購入(写真右)
このインバータは本来三相で入力し周波数を変えて出力するというものなのですが、結局は入力した交流を一度整流してそこから再び三相交流を作っているので、最初から直流を入力して作動させることも可能です。
写真左のが倍圧整流&平滑回路です。
これらはフライス盤本体に取り付け予定。
コレットとエンドミル。
エンドミルはドリルのように直接ドリルチャックで加えるのではなく、コレットを介してミーリングチャックに装着します。
コレットはに6,8,10,12,16,20,25mmの7サイズです。
今の所(08/03/07)これだけです。
あとはバイスが手に入ればとりあえずは加工をすることができます。
しかし測定器類やその他工具などまだまだ必要なものがたくさんあります。
本体は安価で入手できましたが、これから結構金がかかりそうです…
08/03/07
まだバイスを入手していない、、のですが!
どうしても削ってみたかったので!
3年以上使っているボール盤用バイス…
いろんな使い方をしたのでそこらじゅう傷だらけ+半年以上野外に放置されていたのでサビも浮いてます。
とりあえずこれをテーブルに固定してみる。
本来テーブルへの固定はTスロットナットというものを使用して行います。
本物は
こういう
形をしていますが、ようはT溝の中で回転しなければ良いのでT溝の幅に合った四角ナットを製作します。
写真のアルミの棒がちょうどいいサイズだったのでこれを利用します。
穴あけ&ねじ切り。ネジはM10です。
高速切断機で切断。長さは適当ですが、機能に問題はありません。
同じ(全部大きさ違うけどw)のを4コ作ります。
ボルトをねじ込んで頭を飛ばして完成。
T溝に入れるとこんな感じ。30分で作った割には上出来です。
ちょっとボルトが長すぎましたが、しっかりと固定できています。
ためしにφ6のエンドミルを加えて鉄に溝を掘ってみました。
が、中古で激安で入手したエンドミルを使用したので、全然切れませんでした^^;
パワーに任せて無理やり切り込むと全体が物凄く振動してなんだかマズそうです(汗
切子もよくあるつながったものではなく、粉末状のものが出てきます。
刃が丸まってしまっているようです。
ボールエンドミルのほうは新古品なのでおそらくいけると思いますが、今回は試しませんでした(忘れました^^;
2008/03/13
前回うまく削れなかったのはインバータのRとSの接続が
逆
だったから、のようです^^;
回転数を落としてみて初めて逆回転していることに気づきました(笑
付け直したら問題なく動作しています。
SS400を試し切り。
φ12ハイスエンドミル使用で左から0.5、1、3、5、10(mm)の切り込みです。
荒削りですので加工面はそれなりですが、10mmの切り込みでもスムーズに削れます。
アルミA6063
φ8ボールエンドミルで削ってみたのですが、加工面が粗いです。
切れ味の良いアルミ用エンドミルを使用したほうがよさそうです。
難削材であるSUS304の丸棒を削ってみました。
高い剛性とパワーのお陰で、特に苦もなく切削できます。
そのまま6面を加工して六面体にしてみました。
丸棒が角棒になってしまいました^^
固定にボール盤バイスを使用したのでこれは全く精度は出ていませんが、きちんとしたミーリングバイスを使えば任意の大きさのブロックを高精度で作ることが可能です。
これまでは材料は大きさを指定して購入していたので特殊なサイズなどはできなかったのですが、これなら必要なサイズの材料を一回り大きなものから削りだすことが可能です。
2008/03/20
先日ボール盤バイスが破損してしまいました。。
締め付けが弱かったので、ハンドルをプラハンで叩いたら見事に割れてしまいました^^;
仕方がないのでマシンバイスを購入。。
これがそのマシンバイス。
この写真だと大きさが伝わってきませんが、写真のアルミ丸棒の直径が90mmです^^;
42kgほどあります。
佐川急便のドライバーさんはこれを一人で玄関まで運んできてくれました^^;
バカみたいに重いので台車でフライスのところまで移動。今思うと持ち上げて運んだほうがよかったかもしれません。
下にあるのは以前購入した40枚のポリカ板入りダンボール。
フライスのテーブルとの高低差を極力減らそうと下においてみたのですが、、、。
下が砂利でも経験上台車は其れなりに動くのですが、これだけ重いと話は別です。
両方あわせて70kg程度となり、私の体重よりはるかに重い^^;
台車の荷重が何キロだったか忘れましたが、明らかに歪んでいます(笑
それでも何とか引きずっていきました。
なんとかテーブルにセットできました。
M10のボルトが細く見えます^^;
値段と状態でこのバイスを選んだので、大きさのことを考えていませんでした^^;
どうもこのバイスはもう一回り大きいフライス盤用のようです。
2cmほどテーブルから飛び出してしまいました。
このままy軸を動かすとコラムに衝突させてしまう危険があるため、普通はこうならないように取り付けるらしいのですが、一番手前のT溝に取り付けると重心の関係でボルトを緩めたときに手前に傾いてきてしまいます。
そのほうが危険だと判断したためこうなりました。
近いうちに厚いゴム板でも貼り付けて、万が一衝突しても摺動面に傷が付かないようにしようと思います。