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レールガン実射記録−8



2009/05/16

久しぶりの発射実験です。今回は新型プロジェクタイルのテストを三号機を用いて行いました。
今まではプラスチック製のプロジェクタイルをプラズマ化したスチールウールにより押すことで間接的に加速させる方式でしたが、今回はプロジェクタイル後方に銅板を貼り付け、そこに電流を流して直接加速させるようにしました。
但しレール口径と等しい径の銅板を用いるとレールの損傷が著しく酷くなる為、銅板の径は8mmとし、0.1mm厚のリン青銅板をプラズマ源として隙間を満たすことにしました。


旋盤で径を調整した銅丸棒をメタルソーで任意の厚みに切り出します。今回は2mmおよび3mmのものを作成しました。


銅板が2mmと3mmのものを其々2つずつ用意しました。プラスチック部分はポリカーボネートを使用しています。
後ろで丸まっているのがリン青銅の板で、実験の際はレールと銅板の隙間を埋めるようにして装填します。
これだと1.8mmほどの隙間が生じますが、5kVであれば空気中の絶縁破壊電圧を超えているため問題なく通電します。
スイッチを入れた直後に激しい放電が生じるのはリン青銅板と銅板の間になるので、リン青銅板によりレールの損傷を抑える効果もあると考えています。


装填するとこんな感じ。ちなみに今回から電力供給用のケーブルをインダクタを除き100sqのものに交換しています。


真ん中に設置したのは2000m/sまで測定可能な実銃用の弾速計です。ターゲットは水入りの缶。銅板3mmのプロジェクタイルを使用。
残念ながら弾速計はエラーで測定不能でした。


こんな感じで裂けました。水を入れた缶を撃つと穴が開くだけでなく裂けているのは、プロジェクタイルの突入速度が極めて大きいために、水を媒体にして缶全体に内側から大きな圧力がかかる為だと推測します。


興味深いのがこれです。1200fpsの動画のコマ送りなのですが、プラズマよりもプロジェクタイルの方がはるかに早くターゲットに到達しています。
にもかかわらず弾速計でエラーが出るということは、光学的な問題というよりEMPの影響が大きそうです。
また今回初めて貫通後のプロジェクタイルと思われるものを捉えることができました。
コマ間隔と移動距離から、貫通後も200m/s程度の速度を保っているようです。
今までのプロジェクタイルでは水入りの缶を撃つと内部で殆んどのエネルギーを失っていたので、運動エネルギーの面では新型プロジェクタイルの方が優秀なようです。
ただこれは銅板を貼り付けたことにより質量が大きくなったこともあり、速度が上昇しているかどうかは不明です。


回収した銅板です。直径8.00mmだったものが、長径7.77mm、短径6.95mmの楕円になっていました。
消耗が激しかったのはレール側を向いていた方でしょう。

動画は夏にまとめてUPする予定です。