レールガン実射記録−3



2006/8/29


例のコンデンサです。サイズも蓄積可能なエネルギーもケタ違いです。
詳しくは実験器具紹介にて。。


ギャップスイッチです。
両側のボルトに端子をつなげ、スプリングのついているほうのボルトを押し込むと内部で金属球が接触し通電します。
密閉された空間の中でスイッチングが行われるので、外に漏れる爆音は最小限に抑えられます。
水道管で作りました(笑


中身。。金属球はマウスボールですw


ケーブルと端子です。
ケーブルは極力抵抗を減らすため、38sq'断面積38mm^2)の極太のものを使用しています。
端子は普通に圧着した後に、半田を流し込んで完全に固定しました。


インダクタです。
放電回路にこれをはさむことで、放電時間を延長します。
これにより、プラズマに長時間ローレンツ力を加えることができるほかコンデンサの保護の役にも立ちます。
同様のものを開放回路用にもうひとつ用意します。


820kΩ-10Wの酸金抵抗を10個つなげたものです。
コイツをコンデンサに並列につなぎ、真ん中の抵抗の両足にテスターをつなげることで電圧が約1/10で表示されます。
5000Vを計れるテスターがないのでこの方法で電圧を計測します。


2006/08/31


今日は開放用回路を製作しました。
レールガン発射後もコンデンサに若干電荷が残るので、それを放電するための回路です。
ギャップスイッチとインダクタをつないだだけですがw

38sqのWCTケーブルは5m用意していたんですが全て使い切ってしまいました。
550円/mもするので財布に余裕ができたら、もう5m買ってそれぞれの部分を38sq×2でつなぎたいですねw


2006/09/02
ついに化け物コンデンサによる10KJでの射撃です。
使用したの搬入時にオイル漏れがあり耐圧に心配のあったものです。
しかし問題なく5KVで充電することができました。
初弾は大成功で電解コンデンサではとても出せない爆音、爆炎を上げ、アクリルの弾が発射されました。
が、携帯の操作を誤ってせっかく撮った動画を消してしまいました(死

で、もう一度撮ろうとしたところ、、


ん…?充電できない……?


どこかショートしているのかとチェックしていたら、原因はまたまた整流部分。

逆流防止用のダイオードもつけていたのにもかかわらず、化け物コンデンサの大電流はそれすらも破壊して40個のダイオードを吹き飛ばしました。。
幸いほかの部分は特に損傷もなく、コンデンサの調子も良いことがわかったのでもう一度整流回路組んで今日中に再実験、動画もUPします。



とりあえず撮影成功しました。
動画

はっきりいってショボイです。。
音だけは爆弾でも使ったかのような大きさですが、スチールウールの量を減らしすぎたためか銃口からは煙が出ただけで爆炎は上がりませんでした。
で、またしてもダイオードは全滅しました(爆
ここはブレーカーでもつけて充電部と放電部を完全に隔離させたほうがよさそうですね。


10KJ射撃を2度行った後の銃口です。
今まではついていなかった筋状の傷が見られます。弾の滑走した後なのでしょうか。


メインギャップです。こちらも10KJ射撃二回を行った後です。
溶けてはいるものの、それほどひどいものではなく100ショットぐらいは十分耐えられそうです。


2006/09/03
動画


動画の1コマ。発射の瞬間です。
よーく見ると微妙にガスのようなものが確認できます。
動画のほうがわかりやすいですが、ガスが微妙に赤みを帯びているのもわかると思います。
コレはガスの正体が超高温のプラズマであることを示しているといえるでしょう。
ただまだスチールウールの量が少なかったようです。
どうも思い切れませんw プラズマ化せずにショートしたときのことを考えるとゾッとします(笑
来週はさらに大量のスチールウールを入れてみることにします。


今さらですが、弾速の測定方法を思いつきました。
実銃用の弾速計を使用すると高確率で回路がイカれるので使用しません。
で、その方法ですがPCマイクを利用します。
普通のUSBのものだと当然PC側がぶっ壊れるので延長して長くするか無線式を使用します。
10mほどはなしたところに的として薄い金属板を設置、銃口部分にはさらに薄めの金属板を貼り付け、発射音と着弾音がなる時間の差に音速の分の補正を足して速度を割り出す、というものです。
ただ発射時の爆音でターゲットに金属板を使用したとしてもその音が拾えるか微妙です。
コレばかりは試してみるしかなさそうですが…



2006/09/08

充電回路を改良しました。
間にブレーカを挟み、充電後に放電回路と隔離できるようになっています。
これで発射のたびにダイオードがぶっ飛ぶのは回避できそうです^^
明日は10kJで空き缶などを標的に射撃、時間があれば20kJ射撃にも挑戦しようと思います。


2006/09/10


10kJ射撃4回目です。
今回はスチールウールの量をかなり増やしたので大きなマズルブラストが確認できました。



ちなみに標的として分解済みの電子レンジをおいてみたのですが、予想通りの結果でした。
まず一番外側のプラ製の蓋はきれいに貫通、しかしその次の金網に当たった瞬間弾は粉々になってしまったようです。
それでも金網の隙間を通り抜けた弾の破片がさらにその奥にあるプラの蓋を貫通、レンジの内部まで到達していました。
割れやすいプラスチックの蓋に正方形に近い形の穴が開いていたので相当な速度が出ていたことがわかります。


ブレーカーは見事に爆裂しました(爆
ネジやらなにやらの部品がはじけ飛びました。
動画を良く見ると、カメラのほうに何かが飛んできていることがわかります^^:
で、動画